二人暮らしのスタートは、ワクワクすると同時に、お互いの生活習慣や持ち物を調整していくプロセスでもあります。特に、洗面所や寝室に置かれることの多いドレッサー（化粧台）は、個人のパーソナルなアイテムが集まる場所。共有スペースとして快適に使うためには、少しの工夫とコミュニケーションが大切になります。
ここでは、二人暮らしを始めるカップルが、お互いにとって使いやすいドレッサーを選び、心地よい共有スペースを作るためのポイントをご紹介します。
まずは話し合いから！お互いのニーズを知る
ドレッサー選びを始める前に、まずはお互いがドレッサー（あるいはそのスペース）で何をしたいか、どんなものを置きたいかを話し合いましょう。
- 収納したいアイテム: それぞれがどんな化粧品、スキンケア用品、ヘアケア用品、アクセサリー、小物などを持っていますか？量や種類を把握しましょう。
- 使う時間帯と習慣: 朝の準備にかかる時間、夜のケアの習慣など、お互いのルーティンを共有しておくと、スペースの使い方をイメージしやすくなります。
- 必要なスペース: それぞれがどれくらいの収納スペースや作業スペースを必要としているか、正直に伝え合いましょう。
- デザインの好み: どんな雰囲気のドレッサーが好きか、お部屋のインテリアとどう合わせたいか、好みを共有します。
この最初のコミュニケーションが、後々の不満やすれ違いを防ぐ鍵となります。
ドレッサーのタイプを選ぶ
話し合いをもとに、二人に合ったドレッサーのタイプを検討しましょう。
1. 大きめのドレッサーを1台共有する
メリット: 省スペースになる場合がある、統一感のある空間を作れる。
デメリット: スペースの配分や整理整頓のルール決めが重要になる。
選び方のポイント:
- 十分な収納力: 二人分のアイテムが収まる引き出しの数や容量があるか。
- 広い天板・ミラー: 二人同時に使う可能性があるなら、ある程度の広さがあると便利。
- シンプルなデザイン: どちらの好みにも偏りすぎない、ニュートラルなデザインを選ぶと無難。
2. 小さめのドレッサーを各自1台ずつ持つ
メリット: 自分のスペースを完全に確保できる、気兼ねなく使える、好みのデザインを選べる。
デメリット: より広い設置スペースが必要、コストがかかる場合がある。
選び方のポイント:
- コンパクトさ: 設置スペースに合わせて、圧迫感のないサイズを選ぶ。
- デザインの調和: 全く違うテイストにするよりは、色味や素材感を合わせると、部屋全体で見たときにちぐはぐになりにくい。
3. ドレッサー以外の選択肢
設置スペースが限られている場合や、特定の家具にこだわらない場合は、他の家具で代用することも可能です。
- デスク兼用: 収納付きのデスクに、卓上ミラーを組み合わせる。
- 洗面台の活用: 洗面台周りの収納を充実させ、そこで身支度を完結させる。
- チェスト＋ミラー: 収納力のあるチェストの上に、壁掛けミラーや卓上ミラーを設置する。
共有スペースを快適に使うための整理術
特に1台のドレッサーを共有する場合、整理整頓の工夫が快適さの鍵を握ります。
- エリア分け: 引き出しや棚ごとに、どちらのスペースかを明確に決めましょう。マスキングテープなどで印をつけるのも有効です。
- 収納グッズの活用: 引き出しの中は、仕切り板やトレー、ボックスを使って、個人のアイテムが混ざらないように整理します。透明なケースを使うと中身が見えて便利です。
- 共有アイテムの置き場: 二人で使うもの（ドライヤーなど）は、取り出しやすい共有の置き場所を決めましょう。
- 「一時置き」を作らない: 使ったものはすぐに元の場所に戻す、というルールを徹底すると、散らかりにくくなります。
- 定期的な見直し: 定期的に持ち物を見直し、不要なものを処分することも、スペースを快適に保つコツです。
デザインと雰囲気の調和
機能性だけでなく、二人が心地よいと感じるデザインを選ぶことも大切です。どちらか一方の好みだけでなく、お部屋全体のインテリアとの調和を考えながら、二人で納得できるものを選びましょう。シンプルなデザインをベースに、それぞれの収納ボックスの色や、置く小物で個性を出すのも良い方法です。
まとめ
二人暮らしのドレッサー選びは、単なる家具選びではなく、お互いの価値観や生活スタイルを理解し、尊重し合うプロセスの一部です。しっかりとコミュニケーションを取り、二人にとって最適な形を見つけることで、毎日の身支度の時間が、より快適で心地よいものになるはずです。
この記事を参考に、素敵な共有スペースを作り上げてくださいね。
